若者には大きく変化する製造現場の仕事に目を向けて欲しいものです

最近は製造業の現場を希望する若者が減って来ているように思います。製造メーカーには、色々な職種がありますが、製造業である限り、その中心は製造部門であり、いわゆる現場なのです。
製造現場で働く人を工員と表現する事がありますが、この言葉が大手の製造業では余り使われていません。この言葉には、様々な古い製造現場に対する印象が染み込んでいるからです。
ある人は、町工場の油まみれの汚い現場で働く事を想像したり、ある人はベルトコンベアーの前にずらりと並んで単純作業を行う事を想像したりもします。こうした製造現場は今では減少し、複雑な自動機を操作したり、クリーンルームで作業したり、付加価値の高い仕事が日本での生産活動の中心になっているのです。
こうした高度な生産システムにプラスして、職人技も必要なのです。大手の電機メーカーなどでも、自動化が進んだ今も技能オリンピックに優秀な選手を送り込むむべく製造マンの技能を磨き続けさせているのです。
これは製品自身を造るためにこうした技能が要求されると言うより、高精度な自動機を維持メンテするためにこの職人技が必要だからです。ものづくりに興味のある人は、色々な工場見学をしてみて下さい。
きっと従来持っていた製造現場のイメージを大きく変える事でしょう。今では製造業に従事する人はサービス業に従事する人より遥かに少ない時代ですが、輸出や現地生産で海外から富を日本にもたらし、日本の産業基盤を支える重要な位置づけである事は今も変わりないのです。
若者にはもっと製造現場の仕事に目を向け、製造業を担ってほしいものです。

製造業は後継者育成が急務です

職種の中に製造業と言うカテゴリーがありますが、製造業と一口に言っても、様々な仕事が考えられます。
単に機械の部品を組み立てるのも製造業ですし、長年の技術の積み重ねでやっと会得できる方法で作り上げるのも製造業だと言えます。
機械の組み立てはやり方さえ理解してしまえば、誰にでもできる作業です。
ですからこのような製造業は、幾らでも代えが効きます。
しかし長年の経験や知識の元にやっと作り上げることができる物を作っている製造業は、代えが効きません。
我が国はこのような誰にでも作れないようなものを作る技術に長けており、それが我が国の製造業の強みだと思えます。
この様な技術と言うのは一朝一夕に身に付くものではありませんから、このような技術者を増やそうと考えると、相当長い時間を要する事になってしまいます。
我が国は高い技術を持った職人と呼ばれる人が多数いるのですが、そのような技術を受け継ぐ人は決して多くはないのです。
ですから現在職人と呼ばれている方々が引退をしてしまったら、我が国の製造業の技術水準は一気に低下してしまう恐れがあります。
我が国は製造業の御蔭で世界に名が馳せたとも言えますから、その製造業の技術を失わせない為に、今後人材育成に力を注いでほしいと思います。

製造業で働くときは勤務シフトを守ることが大事

どこの会社でもそうなのかもしれませんが、製造業は特に勤務シフトが重要視されているように思います。私が製造業でバイトをしたとき、上司の部門リーダーから「シフトだけはとにかく守るように」と口を酸っぱくして言われました。たとえバイトと言えども勤務シフトに穴をあけると、それをフォローする人を用意しなければなりません。しかし、製造業ではそう簡単に代わりが用意できないですし、ギリギリの人件費で稼働しているので穴があいてしまうと全体の生産力に影響します。ですから、部門リーダーの言葉を守って私は無遅刻無欠勤でバイトを終えました。

1度主婦でパートの人が子どもの病気により急に休んだことがあったのですが、そのときは勤務シフトにズレが生じて大変でした。子どもが病気になったのでは看病する人がいなければダメなのでそれはしかたがないのですが、仕事に穴があいてしまったのは事実です。結局は他の人が残業するという形でその穴を埋めたのですが、1人欠けてしまうだけでこうも違うのかという現実を目の当たりにしました。ですので、よっぽどのことでない限りシフトをズレさせてはいけないと感じました。製造業はそんな厳しい一面を秘めていますので、を従業員が勤務シフトをできるだけ守らなければならないのです。

製造業の求人について

今、就職難の時代であるといわれていますが、その中でも製造業の仕事と言うものも需要があります。
しかし、こうした製造業の仕事と言うのは、大卒の仕事ではなく高卒の仕事であるという認識もあります。
こうした製造業と言うのは、工場などの勤務などのイメージが強いので、やはり肉体労働の様なイメージがあります。
そうしたことから、高卒の仕事であるというイメージがありますし、ブルーカラーであるというイメージがあります。
しかし、こうした製造業の就職を目指している方も少なくありません。
製造業と言う仕事は、黙々と出来る仕事でもありますし、またものづくりなどの現場が好きな人にとってはおすすめとなっています。
こうしたものづくりの現場でものをつくることに長けていると、その現場では重宝されますし、また転職も有利となります。
こうした製造業の就職を探すのには、まずはインターネットなどで探すということも大切ですが、さらにはこうした製造業に特化した求人サイトで探すということも良い方法です。
例えば、こちらのサイトでご紹介している求人サイトなどはおすすめです。
http://製造業転職求人.com/
こうした求人サイトでは、製造業の現場の待遇などがどういったものなのか、ということを知ることができますし、またさまざまな求人を比較することができるのでお勧めです。

製造業のやりがいについて

製造業と言う仕事のイメージですが、やはり同じ作業を淡々とこなさなければいけないので、とても大変であるというイメージだったり、また同じことをずっとやりつづけなければいけないので、時間が長く感じるといったイメージなどがあります。
しかし、こうした製造業のイメージがありますが、実際の所ピンキリとなっているようですね。
たとえば、自動車のラインの仕事であったり、また精密などの現場ではまた全く違いますし、誰にでもできる作業などもあれば、できない作業などもあり、とても複雑である場合も少なくありません。
ですので、なかには特殊な技能であったり、また経験などを要する場合などもあります。
しかし、こうした製造業の場合、たとえば、綺麗にものをつくると、合格点をもらえたり、またさらには昇給していったりする場合などがあります。
またある程度成果が出ると、査定などで評価をされたり、さまざまな良いことがあるようです。
こうしたことから、製造業では、こうしたノルマを達成出来たり、また良い評価を受けたりしたときなどはやりがいがあるようです。
しかし、人によってはずっと同じ作業をしなければならないので、苦痛と言う方も少なくありません。

製造業の会社でデータ解析を行っていました。

大学院で修士課程を取得した後、大手家電メーカーに就職しました。
メーカーや製造業というと商品を物理的に製造しているところをイメージする人が多いですが、私はデータの解析を担当していました。
大学院で解析技術を学んでいたので、基本的にはその解析技術を用いて仕事をしていました。
最終的なアウトプットとしては、ミュージックプレーヤーや携帯電話といった商品だったのですが、そこに搭載するためのノイズキャンセラーのアルゴリズム開発に携わり、それらの機器が発するノイズを解析していたのです。
ノイズキャンセラーとは音に含まれる雑音を消去するための技術です。
私達の開発したノイズキャンセラーのアルゴリズムは自社製品にも多数搭載されましたが、他社のボイスレコーダーなどの製品にもOEMとして多数搭載されました。
昔の製造業ではハードウェアの開発競争が激しかったのですが、今ではその対象はソフトウェアに映っています。
それに伴い、現在の製造業で非常に重要視されているのは知的財産です。
いわゆる特許や商標を獲得することが技術者の最終的な成果として評価されることが増えました。
私の場合は半年に一つ特許を出願することがノルマになっており、2年に一度は学会発表か論文の投稿を行う必要がありました。

近年の製造業の技術に関する進化

高度成長期から機械化が急速に進んでいって、生活に便利な製品を生産する製造業のレベルは着実に上昇して行きました。電気の力で食品を保存したり、冷却する冷蔵庫や空調を整えるエアコンなどの製造が当たり前のようになりました。
情報化社会の魂胆となった製品は、個人でも扱えるコンピュータです。当初は現在ほど小さめに製造する技術が無かったために人間の身長を越えるコンピュータを製造していたり、単一的な製品が流通していました。当初はパーソナルとして扱う要素はなかったが、個人でも使用できるように技術が進化しました。
製造の進化によって、普段使用しているパソコンなどの精密機器が小型化していきました。小型化に成功した理由として、ICチップや半導体などの要素を盛り込んだからです。ITバブルの前後の時に半導体が主流になって、持ち運んで扱えるノートパソコンが主流になったり、家電製品の高品質化が目立つようになりました。
製品を高品質にするために技術が進化したばかりではなくて、製造業で働く社員の製造などの技術も伸びました。現場では、品質の高い製品を製造するために繊細な作業を行う研修を行なったり、社員が製品の構造などを勉強して仕事に役立てているなどの努力をしています。

製造業では製品の信頼を得ることが非常に重要

私の父が製造業の会社に定年退職するまで勤めていましたので、私にとって製造業はとても身近な仕事の分野です。また、その父が30年近く勤め上げていたということもあり、尊敬している業界でもあります。そんな製造業一筋で頑張ってきた父の仕事に対する姿勢は厳しく、口を酸っぱくして「不良品だけは出しちゃいけない」と当時言っていました。

製造業で納品先に不良品を納品してしまったら、会社の信用問題に関わってしまいます。不良品を納品してお金をもらっていたらそれはきちんとした仕事をしているとは言えないですし、何より納品先に対して迷惑がかかります。製造業では、斬新で画期的な商品を開発して売り込んでいくこともこれからは必要になってきます。しかし、製造の土台がしっかりとしていなければ、その努力も水の泡になってしまいます。安定したクオリティーで良い製品を製造し続けることができればそれだけでその会社の評価は安定し、次々と仕事を依頼してもらえるだけの信用を勝ち取ることができます。

ですから、父が口を酸っぱくして言っていた「不良品だけは出しちゃいけない」という言葉は製造業に対する基本を教えてくれるものだったと思います。ですので、製造業は製品の信頼を得ることが非常に重要なのです。